妄想曲物語その2

今回は1本立てです、れっつごー✊







藤原丈一郎×ときめき草





「なぁ○○知ってる!?この花、ときめき草って言うらしいで!!」

「ときめき…草…? なにそれほんまなん? 丈がついた嘘なんちゃうん?」

「ちゃうってほんまやもん!! 龍太くんが言うとってんで!!」

「また微妙に信じられなさそうな人選やな…笑 なんでときめき草って言うん?」

「詳しいことは分からへんねんけど恋したら花咲くねんて~!!」

「…絶対嘘やろそれ笑」




~四年後~



「丈くん今年も○○ちゃんとお祭りいくん!?俺とは行かへん!?」

「○○と行くかは置いといておまえとだけはいかんで大橋。」

「なんでなぁん!!」

「食い物ばっかやろ。」

「うん☺」

「はぁ…あ、○○!!」

「ん?あ、丈!!探しとってん!!」

「奇遇やな、俺もや。どしたん?」

「あんな、桜祭りのことやねんけど!」

「あぁうん。」

「もうやっぱり丈は知ってるんやん!!」

「…え?」

「龍太くんには言わんでってお願いしたのに~! 龍太くんいじわるや!私から丈に言うって言うたんに!!」

「龍太くん?」

「え、うん……あれ?丈知らんかった?」

「いやーあのほら龍太くんに告白されてん!」

「……そうなん。」

「丈ならもっと喜んでくれると思ってたのに…。」

「そんな顔すんなや笑 喜んでるわ、びっくりしてんいきなりやったから笑」

「ほんま!?やっぱり丈は一番の理解者や~!!」

「…○○のこともらってくれる人なんておってんな、それも思ったより近くに。」

「なにそれ~!! 龍太くんわたしのこと好きって言うてくれたし!!」

「…そ、」

「…なんで急に冷たくなるんよ。………!?丈!!!これ!!」

「なに?……あ。」

「「咲いてる…。」」

「四年前からずっと変わらんかったのにつぼみできてる…!!」

「…なんでやねん…」

「私と龍太くんが付き合ったからかな~? 丈もはよ彼女作りや!! なんで顔は良いのに彼女おらんの?」

「はいはい何でやろうな。…おまえはよ龍太くんのとこ行かなあかんのちゃうん?」

「…!!ほんまや!!ありがとう丈、ばいばい!」



「……おまえの恋で咲いたわけちゃうわアホ……。 あんな笑顔で言われたらなんも言われへん…笑 もっと早く好きって気づいてたら咲いてくれたん?………やっと、やっとときめき草咲きそうになったのに………。」

「…!?丈くん!?なにしてるん!?」

「は?大橋?」

「雨降ってるで!? あーもうびっしょびしょやん!!…あー!この花やっと蕾できたんや!!」

「どこに傘さしてんねんおまえ…笑」







「やっと咲きそうになったんやろ? 大切に守ってあげなあかんやん。」